2018 PMI日本フォーラム 参加してみて

M1.プロジェクトマネジメントの未来 / マーク・ラングレー

破壊は世界中で起きている
ベスト・プラクティスからネクスト・プラクティスへ / アジリティ,DevOps
PMI タレント・トライアングル / テクニカル,リーダーシップ,ストラテジ

 

M2破壊的イノベーションとPMロールの変化 / Hirotoshi Kamba

「勝つか負けるか」ではなく「生きるか死ぬか」/ 覚悟
デジタル化の進展により既存のビジネスが破壊的な影響 / 顧客の行動が変化
業種、業界の壁が崩れ、巨大商圏を中小ベンチャー (Ankle Biter)が食い散らかす
タレント・トライアングル 新しいPMロールモデルの提案
行動とは死人にはできない活動のこと / 自分の外側に対して、能動的に何かを行うこと

Reflection (内省)
1. 自分を振り返る時間を得る
2. 自分の役割と責任を書き出す
3. それを受け入れる覚悟がある かを自問自答する

Action / Behavior (行動)
1. 自覚した自分のロール・モデ ルにふさわしい行動をとろう と努力する
2. 適切であったかどうか、行動 結果を振り返る

 

M4.人生100年時代に 求められる学び力とは? / 清水久三子

ライフプランの変化 /人生100年時代の到来

ビジネスパーソンの学びの成功要因 
 (与えられるのではなく、多くの機会に接することで自ら気付き、成長を図る)
 Career 学びの目的がキャリアと直結している
 Open “黙って闇練”ではなく 周囲にオープンにし、 期待や機会に触れる
 Output 多くのアウトプットの場があり適切なフィードバックが得られる

キャリアデザインの変化 山登り型からフィールド型へ
 (個人のキャリアの8割は 予想しない偶発的なことによって決定される)
 1「好奇心」 絶えず新しい学習の機会を模索し続ける
 2「持続性」 失敗に屈せず、努力し続ける
 3「楽観性」 機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考える
 4「柔軟性」 こだわりを捨て、信念、固定概念、態度、行動を変える
 5「冒険心」 結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと

自分戦略の考え方 個人 = 法人
 1 経営戦略 / ありたい姿、目指すキャリア
 2 マーケティング / セグメント、ターゲット、ポジショ ニング、ブランディング
 3 商品・サービス開発 /提供する価値、ケイパビリティ
 4 営業・チャネル戦略 / どうやって自分の価値を示す
 5 組織戦略 / 価値を生み出す
 6 オペレーション戦略 / 生産性の高い働き方
 7 財務戦略 / 収入、資産、収益、キャッシュフロー
 *スキル x 知識 x マインド x ケイパビリティ → 提供価値

学びのソース 検索→探索→模索
 *既存ジャンルではなく点をつなぐ
 *学びジプシーにならない
 *勝負のフィールドに出る

学びにおける2つの視点
段階的視点 
 覚える→構造化する→試行する→達成する

社会的視点
 1 適切なフィードバックを得て到達レベルを認識する
 2 実戦に向けて形にする訓練
 3 周囲へのアピールによる情報・期待・機会の獲得

 

M7.会う人すべてがあなたのファンになる 一流の魅せ方 / 鈴鹿久美子

勝つ人の共通項
・客観的な自分の姿が見えている
・素直な努力家である
・一流の3要素(清潔感、信頼感、安定感)を持っている

成功体験だけでなく、失敗談を披露する

勝つための5ステップ
1.敵=欲しいもの=目標を定める
2.素の自分自身=スペック=を知る
3.理想の自分の姿を決める
4.素と理想の自分の間の溝を埋める
5.答えが見つかったらそれを固定化する

魅せたい印象を作る
・3種の笑顔
・コアスタイル コアカラー
・話すスピード

 

M10.ジョブ理論によるイノベーションプロセス / 白井和康

企業の目的 = 顧客の創造 x イノベーション x マーケティング

イノベーションプロセスに対する 3つのインプット
 低 技術や アイディア
 中 プロダクト/サービスに関する顧客の声
 高 顧客のジョブに関する深い理解と洞察 

顧客が成し遂げようとしているジョブ
・履行しようとしている仕事や用事
・実現しようとしているゴールや目標
・解決しようとしている問題や課題

優れたイノベーションプロセスの4つの特長
・予測可能 / 持続可能 / 拡大可能 / 再現可能

イノベーションプロセスの4つのステージ
・定義する→理解する→発見する→想像する 

市場の魅力度の推定
・ジョブ履行者が多く存在する
・そのジョブを頻繁に履行する
・そのジョブ履行に関する多くの望ましい成果(ニーズ)が 満たされていない
・そのジョブを完璧に成し遂げるために四苦八苦をしている
・そのジョブを成し遂げるために多くのお金と時間を費やしている
・長期間にわたってそのジョブが履行される

ジョブステートメント
 背景 - 状況
 背景 - トリガー
 機能的ジョブ - 行動の対象
 機能的ジョブ - 行動の内容

中核となる機能的ジョブの分解
 計画する→収集する→準備する→確認する→開始する→監視する→修正する→完了する 

中核となる機能的ジョブに付随するジョブの収集
・感情的ジョブ
・社会的ジョブ
・関連するジョブ
・台頭するジョブ

各々のジョブステップにおける 望ましい成果(ニーズ)の収集
 統制の対象 x 測定の単位 x 改善の方向性

望ましい成果の実現を阻む 障壁や制約(課題)の特定
 スピード:時間の浪費 遅延 実行の困難性
 安定性:不安定 予測不可能 脱線
 アウトプット:間違い 無駄 コスト増

望ましい成果の優先付け
 機会スコア = { 重要度 + max ( 重要度 - 満足度, 0 ) }*10

成果ベースのセグメンテーション
 因子分析 x クラスタリング分析 x ペルソナ分析

プロダクト/サービス戦略の方向づけ
 破壊戦略 / 支配戦略 / 持続戦略 / 分離戦略 / 差別戦略

ジョブ全体にわたるコンセプトに関するヒント
・ジョブが履行される背景(状況やトリガー)を事前 に知る方法はないか?
・ジョブの履行パターンを学習して、最も有効な履行 方法に関する情報を提供してあげることはできない か?
・ジョブ全体または一部に関する履行を高速化または 自動化してあげることはできない?
・複数のジョブステップをまとめてあげたり、特定の ジョブステップを無くてあげたりすることはできな い?
・現在使っている複数のプロダクト/サービスをワン ストップで提供してあげることはできないか?

ニーズ/課題とソリューションのフィット検証
 価値マップ x 顧客プロファイル